たまにね、王子が日本に帰りたがるんですよ。
「カナダは寂しい」
って。日本に帰ったら、私の父母と同居だし、妹親子も割と頻繁に(習い事や通院の関係で週1回は必ず)泊まりに来るし、兄一家も数ヶ月に1回は来るし、母のお姉さんの家にもたまに遊びに行くし(猫がいる)、それはもう賑やかなわけです。
でもカナダにいると、常に3人。ママと王子とポニョ。
寂しい!!
ってなると突然「ママ、僕寂しいよ・・・」って泣いたり、「ね〜ママ〜いつ日本に帰るの〜〜〜?」って甘えたり。そんな時の私の返答は
「王子がどうしても日本に帰りたいなら、ママは日本に帰ることを考えてもいいよ。でもね、日本に帰ったら日本の小学校に行ってもらうよ?
フランス語話せないよ。」
「えっ・・・ダメなの?」
「ダメじゃないけど、理解してもらえないから話す意味ないと思う。あとね、
英語も話せないよ。」
「えっ!!何語なの???」←
「そりゃ日本語だよ。日本語オンリー。あ、そうそう。
スナックタイムないから。」
「そんな(絶望)!!お腹空いちゃうよ!!どうしたらいいの!?」
「我慢するかないね。しかもね、それなのに
ランチタイムは12:30だよ」
「僕、待てない!!(悲痛)」
「お腹空いたらランチ美味しく食べられるよ。あ、そうそう。給食は
残したらダメだから全部食べてね。」
「・・・全部なの?」
「全部だよ」
「残したらどうなるの?ママ怒る?」
「いやママは怒らないよ、学校にいないから。でも
食べ終わるまで食べ続けさせられるよ(今はの時代もそうかは分からないけど私の時代はそうだった)」
「僕食べられないよ・・・」
「仕方ないよね〜日本の小学校はそういうところなんだもん。あ、そうだ大事なこと忘れてた。授業中に何か質問がある時や話したいことがある時は、手をあげて、
先生が「王子くん」って言うまで喋っちゃダメだよ」
「いつまで待つの?」
「先生があててくれるまでだよ。」
「手をあげたらあててくれるの?」
「あててくれるとは思うけど、絶対ではないかな〜。あ、
先生が質問した時以外に手をあげてもあててくれないかも。」
「僕、悲しい!!」
「だって授業ってね、Studentはノートに先生が話した内容やブラックボードに書いたことを
一生懸命書き写す時間だから」
「書き写すってどうするの???」
「先生が言ったことや書いたことを、ノートにそのまま書くんだよ」
「どうして???」
「授業で勉強したことを覚えるためかな」
「書かないと覚えないの?」
「王子くん・・・日本の授業はね、1日でお勉強する、覚える量が
ものすごーーーーーーーーく多いんだよ。
1週間にmots(単語)5個のテストとか算数のテスト2枚とかのレベルじゃないんだよ。毎週日本語と算数とサイエンスと社会のテストがあるのに、
テストの問題数がカナダの倍以上なんだよ」
「僕そんなに書けないよ・・・」
「ほんとだよね〜大変だよね〜。毎日お家でもお勉強しなきゃいけないしさー、さらに
毎日全部の授業のテキストとノートのセットを持ち歩くんだよ」
「どういうこと?」
「1日に4つ授業があったら、テキスト4〜8冊と、ノート4冊、連絡帳やプリント、ペンケースに、体育がある日はジムの服、をバックパックに入れて持ってくの」
「僕、倒れちゃう!!(半べそ)」
「でも王子くん、日本に帰ったら日本の小学校に行って、同じことをしなくちゃいけないんだよ。」
「僕、カナダの小学校がいいな・・・日本に帰ってカナダの小学校に通いたい」
無茶言うな。
「じゃあ、今度日本に帰ったときに日本の小学校を体験してみようね。楽しめるようだったら、日本に帰ることを考えてみよう?」
「うん!分かった!!」
日本の小学校のシステムを詳細に説明することで、カナダにいたいって思わせる作戦w
まぁ、王子が素直なうちしか使えない作戦だし、実際行けば楽しめるかもしれないから、今後は違う方法を考えていかないとな〜とは思ってるんだけど・・・
王子の感情の変化が面白いので、いけるところまでこれで行こうと思います←