シングルマザー海を越え・・・た!!

シングルマザーになって一念発起、2人の息子と語学留学!目標はカナダ永住権(*´꒳`*)

進路を考える(1)〜カナダと日本の教育比較〜

王子とポニョの教育を

 

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カナダに来てからも悩み続けてます。悩みっていうか、考え続けてます。
 
今年の8月で(予定では)語学学校終了にあたり、今後の私の進路を考えなきゃいけないわけです。
 
先日こんな風に単純な費用から検討してみたんだけど
 
今回は王子とポニョの進路から考えてみようかな、と思います。
 
まず単純に小学校だけ考えてみる。日本とカナダどっちで勉強させたいか?を考えるには、それぞれの特徴を考えなくちゃいけない。
 
日本
・勉強以外の学びの時間がある
掃除とか。・・・掃除とか。・・・・・・掃除とか!!掃除大事。帰国子女のママ友が「うちの子、部屋の片付けは掃除が仕事の人がすると思ってるのよね」って困ってた。机の中も超絶汚いんだって。掃除の仕方が分からないから。
あ、あと給食の配膳とかね!全員にいきわたるように調整しなきゃいけないのに、ボス格に「たくさん入れろ」って言われたら断れなくて、少ししかもらえない後の人に文句言われる係←
 
・お行儀がいい
先生の話を黙って聞く、長時間座ってる、人の話を遮らない。食事中はしっかり座って食べ終わる。これを幼稚園の頃から練習してるんだもんね。すごいよ。王子はそこそこできるけど、ポニョは自由!まっすぐ座ってられないし、すぐヘニョヘニョして喋り出す。
日本では幼稚園のうちから映画館でずーっと映画観てられる子多いんだよね?うちは全然ダメ。王子でも1時間で飽きちゃって話し始めるし、ポニョに至っては映画中でも黙ってられない。家のDVDでそれなんだから、まだまだ映画館デビューは遠いなー。
 
・算数のレベルが高い
カナダでG3に入った子が「掛け算ができて驚かれた」って言ってたw
海外では「計算機があるのになんで計算早くできなきゃいけないの?」って考えの人も多いらしいよ。効率重視なのかなぁ?計算できると日常生活が便利になるから、王子とポニョには日本のレベルで算数を教えたいなぁ。

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・何は無くとも協調性
とにかくグループワークというか、クラス単位、グループ単位でのイベントや作業が多い。遠足でも絶対班に分かれて行動するよね。他のクラスの子との行動はNG。クラス対抗での運動会があり、クラス単位での文化祭があり、部活単位での大会出場があり(個人戦でも部活全体の活躍としてカウントされる)、とにかく班行動クラス行動。
性格も、個性として認識されずに「目立つ目立たない」で認識されるから、どんな個性だろうが「目立つ」だけで攻撃されることがある。
そのおかげか「空気を読む」「周囲の目を気にする」「顔色を伺う」「相手を思いやる」っていうスキルが小学生のうちから磨かれる。
 
・先生によっては融通がきかない
SNSでもたまに話題になるよね。「テストで、なんでこれがバツなの?」とか。「名前を習ってない漢字で書いた」「途中の計算式が教わった通りじゃない」「文章に書かれていないことを想像している」「模範解答に載ってない(!?)」とかって理由が多いみたい。
実体験じゃないからこういうのばっかりじゃないって分かってるけど、実体験を振り返ってみても融通のきかない先生はたまにいたから、いつの時代もいるんだろうなって思う。私は本をよく読んでたからちょっと難しい漢字も知ってて、作文で漢字で書いたらバツもらったことがある。「まだ使えない漢字です」って。なんだそりゃー。
 
・教科書とノートと付属品がめっちゃ多い&重い
ランドセルって必須じゃないんだよ、でもみんな買うんだよ。協調性もあるけど、ランドセルって「子供が腰痛にならないように重さを分散させる素晴らしい仕組み」なんだって。いや・・・その前提がそもそもおかしいよね???
準備品も多いし、1つ1つに全部名前書く。時計とか算数のカードとか単語帳とか各教科のノートとか。ネットで「算数で使うビーズみたいな球にも名前書かなきゃいけない」って見た時は気が遠くなるかと思った。
準備品のおかげで、入学時には20万円近いお金が飛ぶんだよ…公立なのに…。もっとなんか工夫できないものかしらね。
フランスやドイツの「教科書はレンタル」とか超効率的だよね〜。1年使ったら返すんだよ。買う必要ないし、後で勉強したかったら学校から借りられるし。
 
・怒鳴られることが多い
今は違うのかな?何か悪いことをした時、まず怒鳴られなかった?「何してんだ!」って。経緯とかじゃないんだよね、結果だけで。悪いことは悪いことだから怒られて然るべきなんだけど、頭ごなしはどうなの?って思ってた。
経緯を確認した上で「それでも、やったことは悪いことだ」って言うなら分かるんだけどさ。時短解決、怒鳴っとけ的な先生もいて、それは本当に嫌だったな〜。息を潜めて生きてたからwあんまり怒鳴られることってなかったんだけど。
 
・気配を消せる
協調性と逆かな?って気もするけどwクラスの人数が多いから、気配を決してひっそり生きてても気付かれない。とにかく存在感を薄くすることができる。私ができてたかって言うとできてなかったんだけど←
でもしてた人はいたよね。授業中は発言しない、休み時間はトイレに行く、放課後は掃除を黙々として(サボってる人がいても自分で全部やっちゃう)、淡々とゴミ捨てまでして帰る。挨拶は声をかけられたらするけど自分からはしない。男子だと不良のターゲットにされてたけど、女子だと割と高確率で無視されて空気になる。
 
・授業がシステマチック
先生の個性はあまりない、というか「先生がいつまでに何をやらなきゃいけないか」「教材」が決まっているから、先生の特徴って「板書が多いか」「雑学があるか」とかその程度しかないかも。
小学校のうちって、ひたすら反復練習だった気がする。書く練習。解く練習。暗記。ひたすらそれを繰り返す。なんで?とかじゃないんだよね。もう「こういうものだから、この通りに覚える」ってやり方。宿題もそんな感じだったな〜。
その代わり、転校しようがクラスが変わろうが、あんまり影響はない。
 
・部活動が盛ん
放課後の活動が必須だよね?私は小学校3つ行ってて学校によって開始年齢は違ったけど、高学年では絶対にクラブに入ってた。種類も豊富だし、絶対に入らなきゃいけないって言われても、何かしら自分が多少なりとも興味があるものはあったな。
 
・PTA
恐怖の・・・!!入ったことないから多くは語れないけど、誰もが恐怖を感じているPTA。
 
・夕焼けチャイムが鳴る
あ、これは学校じゃないかw
でも親切だよね。どんなに夢中で遊んでても「あ、もう帰らなきゃいけない時間なんだ」って子供でも分かるし、その後まだ遊びたくて遊んでても、ちょっと罪悪感があるからあまり全力で楽しめないっていうw
 
 
カナダ
・授業中の発言は自由
おしゃべりしていいってことじゃなくて、疑問があったらそのままにしないでその場で解決できる。人の話を遮るのはNG。でも質問があったらその場で言うこと。
 
・教科書がない
ないっていうか、ワークブックみたいなのと先生が用意するプリントで勉強してるみたい。薄いワークブックとファイルと連絡帳を「重い」って言いながら持って帰ってくる王子は、日本の教科書攻撃に耐えられないだろうな。
だから授業内容が先生によって違うみたい。カナダって引越しがメジャー(?)だから転校も結構あるみたいなんだけど、先生によって授業内容が違うんじゃ子供はついてくのちょっと大変かもね。
 
・個を尊重
あまりクラス内で何をやってるかって重要じゃないっていうか、例えば休憩時間にそれぞれの過ごし方で過ごしてて、それが楽しければ問題ないでしょ?って感じ。
日本では、休み時間の度に1人で本読んでたら「お友達と遊んでない人がいる」ってクラス会議にまで発展してしまったのに(実体験)
あとあまりグループ行動ってないかな。みんなで目的地に行って「じゃあここで、この範囲で遊んでね。以上!」って放牧される。友達同士で遊んだり、兄弟姉妹で遊んだり、1人で遊んだりするんだって。
そういえば、Kinderの遠足もそうだったな。「ここで集合です、じゃああとは自由で」的な。運動会も、グループ単位っていうよりは個人でも参加できるような内容だったし。リレーなんて、途中で見学にきてた卒園生が混ざったりして「いつ終わるの?」みたいな状態になってた。自由。
 
・意見を聞く
とにかく何か話すときには必ず相手の意見を求める。黙ってて「ウンウンだよね〜」的な相槌だけでは済まされない。自分の意見を持ってないと、途端に「聞いてない人」「考えられない人」って思われちゃう。
大変だけど、悪いことをしたときにも意見を求められるから、怒鳴られることがない。子供の意見を受け止めてくれる。
その延長で、自分の意見を言う練習がある。論文の構成は小学生のうちから習うし、プレゼンテーションもある。
 
・褒める
とにかく褒める。何はなくとも褒める。そう、ハグでさえも!!!
 
・少人数のクラス
1クラスあたり13〜16人。それ以上になると「多すぎ」って言われる。先生も2人常駐してるから、目が行き届く。休み時間には休み時間担当の先生がいるから、先生も休憩(リフレッシュ)できて、いつも元気。先生が全員の性格、成績、日頃の様子を把握できてる。
 
・学びが幅広い
なんて言うか・・・たくさんのことを教えてくれるっていう感じではないんだけど、興味を持つきっかけが多いって感じかな。「この授業でそれやるの!?」ってことも多いし。
王子がこないだ「サイエンスで、動物の足跡を教えてもらった」って言ってたwでも形だけじゃなくて、どういうつきかたするか?なんでか?歩き方、走り方とか、そういうのも教えてもらったらしい。
 
・あまりお行儀は良くない
食べてるものが下に散らかってたり、細かいゴミを片付けなかったり。人の話を聞くときでも膝立てて肘ついてたりする。でも姿勢より集中して聞いてることが大事だからなのか、きちんと聞いていれば姿勢について注意されることはないみたい。
掃除しないから綺麗に使うのも苦手なんだよね〜(多分)。家でも王子のスペースはぐっちゃぐちゃ。「ここの箱に入れてね」って言ってもはみ出してる。工作しても切ったゴミはそのまま。毎回「使った人が掃除するんだよ!」って掃除させなきゃいけない…。

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・本をめっちゃ読む
毎週図書館で本を借りてくる。そのほかに音読の本も持ってきてるし、本に触れる機会がすごく多い。
ちなみに、ポニョもデイケアのフィールドトリップで毎月図書館に行ってる。いいことだよね!!
 
 
以上が、1年弱住んで感じた日本とカナダの教育の特徴でした。まだまだこれだけじゃないって思うけど、この時点でどちらを選ぶか?
 
私はカナダ。
 
日本がダメってわけじゃない。日本の教育だって優れてる点はある。でも私にとって、王子とポニョに学んで欲しい事がカナダのほうがより学べるだろうって思うだけ。
 
言葉にするのはすごく難しいんだよね、感覚だから。1つ1つは細かいことだよ。
 
日本では難しいなって思う事が、カナダでは公立の小さい小学校で当たり前にやってる環境が、王子にすごく合ってると思う。
 
あと、友達も割と自由人が多いから王子が気を張らなくて済む。
 
王子は周囲の目を気にしやすくて、日本でKinderに通ってた時でも
 
「この服は目立っちゃうから着たくない」「ピンクは女の子のものなんだって!」「僕、(友達の好きなものの)話を知らないから面白くない。一緒に遊べない」
 
ってちょこちょこ言ってたんだよね。だから先生と一緒にいたがったみたいなんだけど。
 
そんな王子が「協調を重んじる日本の教育」を受けたら、馴染み過ぎてしまいそうで…!!
 
それを王子が幸せだと思ってるならいいんだけど、Kinderで周囲の目を気にしてた時は「ホントはやりたいけどやれない」って
感じの事が多かったから、ずっと気になってたんだよね。
 
あとはそうだなー、私自身が日本の学校にいい思い出ないっていうのも大きいかな。小学校3つに中学校高校、行かなくていいなら行きたくなかった場所だし、元クラスメイトと会う同窓会とか、マジで○○だな、とか思う程度の思い出しかない(品がないので伏せ字)。
 
王子とポニョが私と同じ体験するわけじゃないしって思っても、自分が価値を感じてなかったところの価値を子供のために見つけるのって、すごーく難しい。
 
しかし学生の本分は勉強!!(全くそうは思ってないけど)
 
学校ごとの特色をチェックしてみたら、王子やポニョが通いたいと思いそうな教育があるかもしれない!
 
というわけで、調べた結果はまた次回!(長くなっちゃったからね〜)