元ダンナは、私が最後に正社員として働いた会社の先輩でした。
と言っても、私は中途入社だったから年齢的には元ダンナが1つ下。
その会社にいる間は、ぜーんぜん接点も交流もなく。元ダンナに「オレの事覚えてた?俺、売れてる営業だったからね」って何度も言われて「名前は知ってたけど、交流はなかったよね~」って言ったけど
実は覚えてませんでした。
人の名前覚えるの苦手なんだよね←
無駄に覚えておくのも苦手なんだよね←
まぁでも、その前の発言から「覚えられてたいんだろうな」って思って気を遣ったっていうか。そんな再会を果たしたのは、2010年の秋でした。
私はこんな、割と大体テキトーで、大雑把で、豪快で、ノーメイクで(当時は多少してたけど)、お酒好きだし、旅行めっちゃ好きで男女誘って大人数でよく出かけてたし、頼られたら全力で応えるし、女子を大事に扱ったし、それはもう
男らしかった。いや、むしろ
漢らしかった。
そんな私を女性扱いする人はそうそういなかった(と思う)。なんだろう、女扱いはするんだよ。でも「守る対象として」扱う人はいなかったっていうか。
事務さんには「夜遅いから、気を付けて帰れよ」って言うけど私には「おつかれ!」で終わるっていうか。
そんな私を
初めて女性扱いしてくれたのが、元ダンナでした。
大勢で飲んだ後、終電のなくなった渋谷で
「オレ、帰れるから、じゃーな!」って帰ってく他の人達。私もそれを当然のように見送り「よし、じゃあファミレスか漫喫でも行くか」って移動しようとしたら、元ダンナだけが残って
「え?何?どこ行くの?は?ファミレス?危ないからダメだって!こんな街で女の子が1人で歩いたらダメだよ!」
ってずーっと隣にいるわけ。いやもう「女の子」って年でもないし(34歳だった)、若者の街渋谷で何があるでもないだろうよ、と思いつつも
「えっ、私が・・・危ないと思ってくれるの!?」
っていうおめでたい変換をする私の脳。
だってこういう時に平気で帰る人達の中にいたんだもん。
心配してくれるだけで、もうなんか元ダンナがキラキラ光って見えたんだよね。しかも心配するだけじゃなくて
「おれ、明日は結婚式に出なきゃいけなくて帰らないと・・・。ちゃんと帰るんだよ。これ、タクシー代。本当に帰ってね」
って10,000円を手渡す・・・のではなく、タクシー乗り場でタクシーの運転手さんに「これで彼女を送ってください」って渡してくれたの!!
え、歴代の彼氏にもそんな事されたことない←
そんなセリフをリアルで言う人がいるとは!!マジで王子かと思いました(恥)
後日「ありがとうございました。タクシー代のお礼に、一緒に食事しましょう」って誘ったら、また食事代を私が食事の途中(しかもデザートの前)にトイレ行った隙に払ってんだよ!トイレから戻ったら「デザート頼んじゃったけどいいかな?」とか言って、頼んだついでに確定したお会計までしちゃってたっていうね!
負けずに映画行こうって映画のチケット買おうとしたら「ポップコーンと飲み物買ってきてくれる?」ってチケットも買わせやしない。
もう・・・なんなの・・・
鼻血出させたいの・・・?←
というわけで、3回位で「もう、こんな王子様私には現れないわ!!」状態になり(だって35年間現れなかったわけだから)
お付き合い→同棲→結婚まで1年という超スピード結婚をしたのでした。
なんていうか・・・あの頃私は若かったなぁって・・・。
え、今の私が当時の私にアドバイスするとしたら?
現代社会に王子なんていないから。
これに尽きる。
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